自転車の乗り方に対する世間の目が厳しくなるにしたがって、罰則が強化されたり、保険への加入が義務付けられるなどしています。
これらは確かに無謀な自転車の乗り方を抑止すると言えますが、それ以前に自転車の正しい乗り方について法律ではどのように定めているのかを知る機会を、もっと増やす必要があるでしょう。
それというのも、自転車は道路交通法という法律上では軽車両という分類に該当し、基本的に車扱いとなります。
ただ、押して歩く際は歩行者とみなされるなど、状況によって異なります。
これらの知識を得るには道路交通法を学ぶしかありませんが、道路交通法を学ぶ唯一の機会は運転免許証を取得するために自動車教習所へ通ったときくらいですので、免許を取得しない人は道路交通法を学ぶ機会がほぼないと言っていいでしょう。
法律上どうすべきかを知らない人に法律を守って自転車に乗るようにというのは、いささか無理があります。
罰則強化と共に、学ぶ機会も増やしていくことが大事なのは、知らないうちに法律違反になっていたという人を作らないためにも重要です。